虎鶫〈とらつぐみ〉 -TSUGUMI PROJECT-: フランスで先行発売され大ヒットしたという「虎鶫 とらつぐみ」。日本に逆輸入で発売された異色の作品ですがあちこちでおススメされていたので早速読んでみました。 作品の内容としてはサバイバルSF漫画で、作画、ストーリー構成のどれをとってもかなり完成度が高いとな感じました。
荒廃した世界を主人公たちは生き抜こうとするわけですが、そこはかつて日本という国だったという設定がSF好きにはたまらないですね。
面白すぎて一気に6巻まで読み切れるほど没入感があります。
今回はその魅力を語っていきたいと思います。
あらすじ: フランスで先行大ヒットの超本格SFスペクタクル
はるか未来──、永きにわたり人の踏み入らぬ”魔境”となった地、「旧日本」。
無実の罪で死刑囚となったレオーネは、「成功か死か」の極秘任務を背負わされ、かの地に降り立った。
タイムリミットは1年間。限界突破サバイバル、スタート!!!!
「虎鶫 とらつぐみ」のおすすめなポイント
- 絵がとにかく上手い。背景とかはエグイくらい緻密に描かれている。
- 荒廃した日本に住む異形の者たちとの戦いが見ごたえあり。
- 鳥の脚をした少女のつぐみがかわいい。でも鬼つよい。
1巻のあらすじ
舞台は260年前に核戦争で崩壊した「旧日本」。
そこは高放射線下の影響で異形の姿へと化した生物が住まう土地に。
無実の罪で投獄されたフランス人の死刑囚レオーネは免罪と引き換えに旧日本に眠る秘密兵器を回収するため旧日本へ上陸する。
秘密兵器について書かれた文書のファイル名は「TORATSUGUMI(とらつぐみ)」。
レオーネと相棒のドウドウを待っていたのは荒廃した街と異形の者たち、そして巨大な虎の獣を連れた謎の少女つぐみ。
果たして彼女は味方なのか…。
感想
文明が滅びた世界で繰り広げられる究極のサバイバル
気が生い茂り荒れ果てたビルの群れ。
人であふれた活気ある街も消え去り無数の廃墟が横たわるだけの世界。
そこに住まうさまざまな異形のものたち。
そしてその魑魅魍魎の世界で生きる謎の少女つぐみ。
終末の世界大好きな僕にはもうたまらない設定ですね。
核戦争で滅びた日本を外国人の主人公が旅をするというのも斬新でした。
旧日本に眠る秘密兵器の謎、鳥の脚をしたつぐみの謎、異形の者たちが生まれた謎。
謎だらけの世界をサバイブして真相に迫っていく飽きさせない展開が見事です。
レオーネのレベル高めなサバイバル術を見るだけでも一見の価値ありです。
「虎鶫 とらつぐみ」の最大の魅力 ケモノの少女つぐみ
最近はケモナーという言葉が存在するらしいです。
つぐみのような動物やケモノの姿をしたキャラクターが好きなひとを指すようです。
確かにつぐみはカワイイです。
足が鳥の脚のような形をしていて顔かわいい。
でも脚力がハンパじゃないです。
知能はあまり高くなさそうですが憎たらしい行動もなぜか愛くるしく感じます。
この漫画ではボケ担当的なポジションな気がしますね。
一緒に連れている巨大な猛獣が「とら」という名前なので秘密兵器のファイル名「TORATSUGUMI(とらつぐみ)」と同じなんですよね。
つぐみととらは間違いなくこのストーリーのキーパーソンなのでしょう。
現在は6巻まで発売中ですが続きが待ち遠しいです。